gather pure daisies 10 s3「pickup arrangement」
シーズン3最後の曲は、
私の中でアコースティックポップ路線の基礎となっている
「山奥の天使」です。
やはり今回も未完成RPG「のののくに」からの一曲です。
物語の始まる少し前、とある町外れの山奥に、
手先は器用だけど不器用な理系少女と
膨大な知識を持つものの歯と常識のないおじいさんが
ひっそりと暮らしていました。
世界の異変にいち早く気づいたおじいさんは、
少女に衝撃の真実を告げ、旅立たせました。
おじいさんの知識と科学技術と
少女の優れた理解力により、
主人公たちは様々な力を身に付け
その力で世界の危機を救っていくことになります。
この曲は、そんな山奥の隠れ家で流れます。
ヒロイン(理系少女)のテーマという位置付けですが、
実質的におじいさんのテーマでもあり、
彼の勤務していた研究所のBGM「瓦礫と化しても…」は
そのためこの曲のフレーズが使われているのです。
少女とおじいさんの悲しい因果と、
二人の微妙に噛み合わない呼吸、
そして山奥の穏やかな空気を
切なくも優しい音楽に込めました。
さて、
シーズン3「pickup arrangement」に最後までお付き合いいただき、
まことにありがとうございました。
過去の曲を掘り返すという趣旨ではありましたが、
昔の自分の素直な曲作りを追体験したり、
作曲コンテストへの参加など新たな試みも出来たりと、
意外と収穫のあるシーズンとなりました。
最後に次回予告です。
次回からはシーズン4「brand new sounds」です。
それでは、また10日後にお会いしましょう。